催眠療法の「真実」という程のことでもありませんが 「催眠暗示」と「退行催眠でトラウマに直面」 という以外にも、いろいろあるみたいです。 |
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偽解決とシステム介入MRIアプローチなどの、家族療法のシステムス・アプローチでは、個人の症状は家族システム内の悪循環の結果、それも問題(症状)とそれを解決しようと する努力の悪循環から生じると考える。「解決を目指しながら、悪循環を構成してしまう努力」を、「偽解決」と呼ぶ。MRIアプローチは、この悪循環のシス テムに介入し、悪循環のループからの脱出を目指す。その手法は、逆説的であったり、ほとんど「冗談」に近いものもある。 下に「偽解決」のパターンと介入の類型を表にしてみた。表の左側に、我々がよくやりがちで、その実悪循環の一部となって問題を持続させるパターン(偽解 決)が並んでいる。右側に、風変わりだが、そうした偽解決のかわりになるような、システム介入の技法が並んでいる。参考にされたい。 また、MRIアプローチとは反対に、システムにかく乱を起こしてループからの脱出を目指すのではなく、すでにシステムに存在するゆらぎ(ループ内に少し だがある、悪循環を構成しない例外)を拡大/強化することで、解決を目指す「解決指向アプローチ」がある。ここでは、解決のための変化は外から持ち込まれ るのではなく、解決の芽はシステムの中にすでに存在している(しかし困っていると問題ばかりに目が生きがちで、解決の芽になかなか気付けない)と考える。 これは一番下の行に挿入しておいた。
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(1)変化のきっかけをつくる
(2)変化をつよめる
(3)変化を恒常化する
(1) 変化のきっかけをつくる
(催眠下であれ、また非催眠下であれ)暗示は確かに変化をもたらすことができる。変化は、しばしば驚くべきものだが、その効果は多くは一時的であり、ま た必要ほどには大きくないかもしれない。
しかしその変化を、より大きく永続的な変化の「きっかけ」や「呼び水」として用いることができるならば、変化の小ささや一時性は問題とならない。
直接暗示
「腕が重くなります」「まぶたを開けていられません」といった暗示は効果がある。「〜〜になる」という直接暗示は、今も催 眠暗示の大きな部分を占める。
権威的命令がそうなように、直接暗示はある時には/ある種の人相手には非常に有効であるが、別の場合には「誰があんたのいうとおりにするものか」といった 抵抗を生じさせる。
イメージ・リハーサル
「そうなっている自分」を想像させるだけで、一定の効果が生じる。
乗り物酔いになった自分を想像させると、乗り物酔いの気分の悪さなど症状を生じさせることがある。ネガティブなイメージはネガティブな効果を、ポジティ ブなイメージはポジティブな効果を引き起こすことが期待できる。
もちろん「イメージしてください」という指示は、それ自体が抵抗を呼び起こすかもしれない。特に期待や習慣と異なるイメージは、抵抗が生じるだけでなく、 思い浮かべること自体が難しいだろう。
イメージを直接的に指示しなくとも、詳しく描写したり、物語することで、相手にあるイメージを呼び起こすことができるかもしれない。「My friend, John」技法。
意味やコンテクストを変える
ある事項や事態への態度は、その意味を変えることで、変わることがある。そうして事項や事態の意味は、それらをどういった 文脈に置くかによって変化する。
物事を捉える枠組みを変えること、あるいはその事項/事態を同時に生起した事項/事態と切り離して見たり、あるいは別の事項/事態と結びつけて考えるこ とで、認識上の変化が引き起こるばかりか、行動上の変化を引き起こせる可能性がある。
→リフレーミング
→スプリッティング・リンキング
不随意反応をしかける
エリクソンは、ひきこもりの少女の足を(わざと)過ってふんずけることで、彼女を治療した。少女は自分の足の大きさを大変 苦にしており、「足の大きさ」に関するあらゆる励ましや言及は、それだけで彼女をますます引きこもらせるだろう、と予想された。エリクソンはまず、後ろ向 きに下がって、その足を(狙って)踏んだ。そして「なんだってそんなところに足が!もっと大きな足だったら、見落とさなかっただろうに!」と逆ギレしてみ せた。
踏んづけた者があやまることさえせず自ら怒り出すに至って、少女は不意に怒りに襲われた。これこそがエリクソンが狙った効果だった。他者への怒りを表明 している者は、自己嫌悪的な思考を、同時にはなし得ない。エリクソンは、不随意に怒りが持ち上がるように仕向け、不随意に治療に抵抗する感情(ここでは自 己嫌悪)を抑え込んだ。
伝統的な催眠誘導の多くは、生理的な不随意反応と、そのフィードバックからできている。被催眠者がもつ催眠への抵抗を抑え込むことを旨としている。ある いは催眠自体(事によると心理療法全体)が、不随意と随意の組み合わせからできている。心理的な障害は、意識では「悪い」と分かっていてもコントロールで きないから「障害」となる。あるいは意識すればするほど、うまくできないという悪循環が「障害」の中核を構成する。これに対するアプローチは、不随意を意 識下する、あるいは不随意的なものを意識的にコントロールすることを目標とする。そのきっかけに、不随意反応を呼び起こすことが利用できることがある。
(2)変化をつよめる
変化に気付かせる
先に述べたように、催眠自体(事によると心理療法全体)が、不随意と随意の組み合わせからできている。あるいはこうも言え る。変化はすでに生じている、 必要なのはそれに気付かせることだ、と。
変化に注意を向ける
たとえば被術者の腕は、本人も気付かぬ内に持ち上がっているかもしれない(これこそが催眠に入っている証拠である)。だから、術者は、被術者にその事実 を知らせる、気付かせる必要がある。こうして被術者が「私は催眠に入っている」と気付くことで、ますます催眠は深まっていく。同じことが暗示にも言える。 体の一部分が暖かくなったことに気付かせることで、そして暗示の効果はますます進む。
フィードバックする
別の変化に結びつける(変化のレバリッジ)
(3)変化を恒常化する
変化を日常に埋め込む(リンキング)
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