催眠の応用例(すぐ使える暗示文付き)

application 催眠の様々な応用。禁煙、ダイエットから速読、麻酔まで。
悪い状態を治したり癒したりする以外にも
催眠は他にもいろいろ使えるみたいです。


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 以下の暗示スクリプトは、できるだけたくさんの例を示すために、核心部分だけを取り出して、しかも短縮化してある。
 実際の使用には、相手に応じてイメージやメタファーの変更や追加、順序の組み換えなど行う必要があるだろう。

痛み

 エリクソンの感覚消失の小話

 ことばが、痛みその他の感覚をどのように扱えるかをクライアントに(そして貴方にも)体験させるので、その後の感覚コントロールのよい導入になる。

「感覚の一部を忘れてしまうのは、日常的に誰もがやっていることなんです。ただ「忘れてしまっている」ので、気づかないんですけどね。たとえばこうして貴方は私の話に耳を傾けている、この男はいったい何を言おうとしてるんだろうかと私に注意を向けているときには、貴方はきっと自分がはいている靴下の肌さわりを忘れているでしょう。あるいは、話に集中していると、靴に小石がはいっていても気づかなくなっているかもしれません。・・・今のがちょうどよい例で、私が話の中で、貴方の足に注意が向くように促すと、今度は人差し指がどれくらい曲がっているかとか、手が体のどこに触れているかを忘れてしまいます。こうしたことから分かるように・・・私はあなたにどこそこの「痛みを忘れてください」とは言いません。ただ、痛みとは関係のない部分や感覚について、もう少し気をつけてください、しばらくの間もっと感じてみてください、とお願いするだけでいいのです」

 

 手袋の手法

催眠で無痛感覚を誘導する方法としてひろく応用されているのが、「手袋の手法」である。セラピストはクライアントの手の甲をやさしくなでながらつぎのように言う。

「しばらくすると、あなたの手からあらゆる感覚が消えていきます。まるで氷のはいったバケツに 手をつっこんだように、あなたの手が麻痺して無感覚になっていくのを想像してください。イメージのなかでそれを見ていると、手がだんだんと重くなって木の棒のように、あるいは厚い皮のように無感覚になっていきます。その感覚がはじめは手のひら、そして手全体へとひろがります。私が いまから三つかぞえます。三つかぞえ終わると、あなたの手はまったくの無感覚になります。 一、手がだんだんと無感覚になります。 二、すべての感覚が手から消えていきます。 三、もうなんの感覚もありません。なにも感じません。」

 ここでクライアントの手の甲を軽くつねって、どう感じるかたずねる。「なにも感じません」という答えなら、つぎにすすむ。手が無感覚になつたら、その感覚を体のほかの部分に移して、その部分を無痛にする。たとえば、歯の治療のためにはこのように言う。

「とてもいいですよ。では、右手を右のほほにあててください。いいです。そして無感覚を手からほほへと移しましょう。ほほが無感覚になってきます。ほほが木のようになってなにも感じなくなります。まるで局部麻酔を打ったようです。無感覚が手からほほへと吸い取られたら、手はひぎの上に戻してください。」

歯の治療が終わったら、イメージをさきほどとは逆に使って無感覚を手に戻す。そして言う。

「またこの感覚を使いたくなったら、いつでもイメージすればいいのです。まず、手を無感覚にして、それを体のほかの部分に移します。」

 体の他の部分を無感覚にしたいとき、その部分に直接ふれなくてもいい。ふれにくい部分やふれるのが適切でない部分もあるからだ。そこにふれるのをイメージするだけで同じ効果がある。

  =>(イメージ)神経が途切れる
  =>(記憶)氷で感覚がなくなった思い出
  =>(混乱・圧倒)トラがいきなり入ってくる物語

エンパワーメント

 「権限移譲」などの訳語もあるエンパワーメントの本来の意味は、文字どおり「力づけること」である。

 プログレシブ・リラクゼーション

 身体を楽にして下さい…両手を膝の上か椅子の肘掛に軽くのせて下さい…静かに眼を閉じて、全身の力が徐々に抜けてリラックスするのを感じて下さい…
 頭と額の筋肉がだんだん気持ちよくほぐれていきます…あなたがそう思うだけで、実際に筋肉がほぐれます…額の筋肉がほぐれると、眉のあたりにわずかに残っている緊張が感じられるかもしれません…眉、そして目の回りに意識を向けましょう…緊張が消えていきます…まぶたの細い筋肉の緊張がほぐれるのを感じて下さい…
 そして、そのほぐれる感じが眼の中へ、眼の奥へと伝わってゆきます…顔全体の筋肉をリラックスさせます…頬骨(ほおぼね)、頬(ほお)、顎(あご)全体、唇、口全体の筋肉がほぐれていきます…その感じが口の内部から奥の方まで伝わります…口の筋肉がほぐれると、ひとりでに口の中がちょうどよくうるおってきて、その湿り気が気持ちよく保たれるのがわかります…ほぐれる感じは、さらに、喉(のど)へ、後頭部(こうとうぶ)へ、首へと深く広がります…そして、首から肩にもいきわたってゆきます…両腕をリラックスさせます…肩から肘(ひじ)へ向かって力を抜いて下さい。
 次に肘(ひじ)の方から先に意識を向けて、順に力を抜いていきます…肘から手首までの筋肉がほぐれます…手の甲から手の中へ、そして手の平へとリラックスしていきます…次は指です…指先まで力を抜きます…指がリラックスするに従って、指がわずかに疼く(うずく)のを感じるかもしれません…もし感じたら、それは気持ち良い感覚です…とても快い疼く(うずき)なのです…意識を首の後ろと両肩に戻します…筋肉はほぐれています…そのほぐれた感じが胸と肺にも流れこみます…
 あなたは楽〜に、静かに呼吸しています…呼吸するたびに身体がもっともっとリラックスしていきます…私の声が聞こえるたびに、身体の緊張がさらに1つずつ解きほぐれていきます…外部の音はもう少しも気になりません…雑音が聞こえるたびに、ますますあなたはリラックスしてゆくのを感じます…そして、今は私の声だけが聞よ〜く聞こえています…ほぐれた感じが背中じゅうに広がります…その感じがしだいに背中を降りて、腰のくびれた部分に達します…
 身体中の筋肉を静かに心地よく眠らせてあげてください…身体は眠りながらも、あなたの意識は完全に目覚めて集中を保っています…ほぐれた感じはさらに広がって、両方のわき腹へ、そして腹部へと、おなかの周囲の筋肉の深いところまでリラックスします…そしてお尻もリラックスします…次に両脚(りょうきゃく)です…太ももから膝(ひざ)にかけての緊張がほぐれます…そして、脹脛(ふくらはぎ)から踝(くるぶし)、足元までリラックスします…踵(かかと)、足の裏、足の甲、そして足の指までほぐれてきます…リラックスすると本当にいい気持ちですね…緊張や自意識、不安、あせり、憂鬱、気遣いはすべて、どこかへやってしまいましょう……

 エネルギーを補給する

(プログレシブ・リラクゼーションを行った後に)

 自分の体をくまなく調べてみてください。どこかからエネルギーがもれだしていないか、確かめてください。エネルギーがどこから逃げ出しているか、わかりますか? (「はい」の場合は、そのエネルギーもれを「修理」してください、と指示する。大半はこちらだが、「いいえ」の場合は、「いいですよ」とクライアントに言う)。
 今度はあなたの体に入って来るエネルギーの流れを、光の線でイメージしてください。このすばらしい光の線は、あなたの体と心に、いっぱいになるまでエネルギーを注ぎ込みます。もちろん、体から外へ流れ出すエネルギーもあります。それが見えますか? さあ、あなたのエネルギーは、再びいっぱいになりました。もう入って来るエネルギーと出て行くエネルギーは、ぴったり同じにつり合っています。その二つのエネルギーの流れを、どうかイメージしてみてください
 感じてみてください。あなたの周りにエネルギーのフィールドは、とても強くなっていきます。誰かにあげるほどのエネルギーが満ちています。さあ、新しくなったあなたを、新しくなったエネルギーを感じてみて下さい。すると,自然なリラックスに入って行きます。
 もうどんな場面になっても、どんな人にあっても、過去にあなたのエネルギーを消耗させたどんなものも、もうあなたからエネルギーを奪うことはできません。どんな強いマイナスが近付いてきても、それを中和するバリアーをあなたは身に付けました。


 ハートランドの自我強化暗示


 あなたはとてもリラックスし眠いので 私が述べることはすべて とても深く無意識の中に沈んでゆき 深〜く長〜く続く印象をあなたに与えるでしょう すると、私が無意識に語りかけることは あなたの考え方や行動のしかたに大きな影響を与え始めるでしょう 私の言葉は、あなたの無意識にしっかりと組み込まれるので この部屋 から出た後 私がいなくても 家庭や職場で 力強くかつ確実に あなたの思考、感情、行動に 大きな影響を及ぼし続けるでしょう。
 あなたはとても深く眠っているので 私があなたに「こうなってゆきます」と言ったことはすべて 私の言う通りに実現するでしょう そして、「こう感じます」といった感情もすべて その通りに体験できるでしょう この深い眠りの間に 身体は強く、良好になってゆくでしょう
 あなたは、もっと、もっと鋭く、敏感になり 物事によく気づきエネルギッシュになるでしょう 疲れてしまったり、ぐったりすることはなくなり また、落ち込んだり、くよくよすることもなくなるでしょう
 毎日毎日あなたは自分のことや、身の回りで起こっていることにとても興味、関心を持ちはじめるので 自分の性格や容姿について思いわずらうことから完全に自由になるでしょう
 自分のことで、くよくよ考えたり、悩んだりすることが、ますます少なくなり 困難に出会ってもすいすいと乗り越えてゆくことができるでしょう 日に日に、あなたは強くなってゆき 心は安らかで、穏やかで、落ち着いてゆくでしょう 動揺したり、恐れたり、不安になったりすることもなくなり うろたえることもないでしょう
 あなたは、よりいっそう明晰になり、集中力もついてきて やっていることに没頭することができるようになり 他のことに気を散らされなくなるでしょう
 その結果、あなたの記憶力は飛躍的に高まり 物事をありのままに見ることができるので 本質をしっかりとつかむことができるでしょう 日に日に、あたなの気持ちは乱れることがなくなり かつ落ち着いた状態で、平静な状態になってゆくでしょう そして 肉体的にも、精神的にもリラックスし 緊張が全く消えてなくなってしまうでしょう
 すると 自信があふれてきて、自分の能力を信頼でき、失敗を恐れることなく 不必要な不安を感じることもなく 物事にうまく対処できるでしょう
 そして 日ごと、あなたは、ますます自律した人間になってゆき やりたいことがいかに困難であっても 自力で やり遂げることができるでしょう
 そして 日ごとに、あなたは、今までよりずっと幸せで、安心感に満たされた気分を感じることができるでしょう これら全てのことが、私が述べた通りに すぐに、確実に、完全に実現するので あなたは、なおいっそう幸福になり、充実して、ますます世界がばら色になるでしょう。


アディクト(依存)

 依存症は、あらゆる療法家にとって最も手ごわいもののひとつである。
 きっかけが何であれ、依存性物質の摂取は、結局のところ依存症者自身の選択によるものであり、(経済学者ベッカーにいわれば)それも合理的な選択によるものだから、だ。「間違いを正す」的なアプローチは(本人にとって何度も取り組まれてきており)、ほとんどの場合効果に乏しい。
 依存症の治療にとって重要なのは、しばしば注目されすぎる「クライアントの弱さ」ではなく、見過ごされがちな「クライアントがもつ強さ」である。確かに依存症者は治療後、再発することが珍しくない。しかし再発者の多くが再び治癒することにも、もっと注視すべきである。

 青年期の依存者は、大人なら用いない場面で依存を用いる。催眠家は、自我強化暗示や時間進行催眠を用いたゴール志向のカウンセリングなどを、用いることができる。クライアントは「やめたい」と思っているが、そのチャレンジが何度も失敗することで失望している。「内なるアドバイザー」を育てること、未決着のトラウマに対処することも必要な場合がある。またNLPでも用いられる「パート」法は、葛藤に悩むクライアントを支援できるだろう。
 治癒のためのリソースのほとんどは、クライアント自身が持っている。落ち着かせ、黙考させ、それに気づかせることも重要である。

快を伴う悪習慣に対する基本戦略

  1. 「肯定的な未来」の戦略
  2. 「否定の強調」の戦略
  3. 「代替手段による要求充足」の戦略
  4. 「意識的な意志決定」の戦略
  5. 「環境変更」の戦略
  6. 「自己報酬」の戦略


 アルコール依存

 禁煙

 薬物依存



トラウマ体験/忘れたいこと

 不快な出来事は、記憶しておけば(自然界の場合)あとで危険をさせることができる可能性が高いので、動物の脳は、不快なものこそ、しっかりと記憶し、また思い出しやすくなっている。
 しかもトラウマ体験は、思い出すことが耐えられないものであるのに、「思い出したくない」と意識したり、「思い出すまい」と努めたりすることで(つまり繰り返し意識することで)、かえってますます「思い出すべきこと」としてトラウマ記憶が固着する。

 ところで催眠現象の一つに「健忘」がある。このせいで「私のこのいやな記憶を消して下さい」というクライエントがしばしばいる(このことはまた、トラウマが無意識下に押しやられることがむしろ少ないことの傍証でもある)。
 しかし催眠による健忘は、「記憶の外科手術」ではない。いやな記憶を切り取って捨てることはできないし、思い出すことを一時的に邪魔することができても、その効果は比較的短期にすぎない。
 
 トラウマ体験の記憶に対しては、「記憶を消す」ことではなく、むしろ「思い出しても平気な状態にする」ことが目指される。

 方法(方略)はいくつかある。「いやな記憶」は、「内容」とそれに附随する「感情」からなるとすると、
  1. 「内容」を思い出させて、一方で「感情」が出てくるのを邪魔する。 ……EMDRとかTFTはここに分類。
  2. 「内容」と「感情」をつないでいる「解釈」を変える。 ……認知行動療法や論理情動行動療法はここ。
  3. 「感情」だけを思い出させて、慣れさせる……Gradual Dissociated Release of Affect Techniqueなど。
  4. 「内容」を思い出させて「感情」も吐き出させる……精神分析から派生した諸療法


 解離を用いた漸進的感情解放技法(Gradual Dissociated Release of Affect Technique)

 (1)ターゲットのなる感情だけを一定時間(例えば30秒)だけ思い出すことの了解を取り、(2)〜(3)のための暗示を与える。
 (2)セラピストの合図とともに、感情だけを思い出す。
 (3)と同時に、感情の強さを示す数値がクライエントの眼前に現れる。これを口頭で報告してもらう(後で報告でも可)。
数字の大きさは、トラウマ体験時に味わった感情の強さを100として、今ここで思い出したときの感情の強さを示す。セラピストとともにいること、(それまでのセッションでの体験で)安心できるとわかっている催眠トランスの中にいること、そしてトラウマ体験と切り離して感情だけを想起すること等の結果、初回で出てくる数値は、通常65〜80程度である。
 (4)一定時間後、感情を消す暗示、そして休息もしくは睡眠に入るように暗示を与える。
 (5)多重人格の場合は(1)〜(4)を、それぞれの人格について繰り返す。
 (6)次回のセッションでは、また(1)〜(5)を行う。

 セッションを繰り返すうちに、(3)で出てくる数値(感情の強さを示すもの)は下がってくる。
 十分にこの数値が下がったら、トラウマ体験の内容と感情を思い出してもらう。この時にはすでに、苦痛の度合いは対処可能なレベルになっている。
 トラウマ体験を想起しても平気なものとすることで、他の体験と同様、自然に忘れていく(普通はわすれている)ものになる。


慢性疾患

 狭心症

 喘息

 高血圧

 偏頭痛

緊張・不安

 緊張

 不安

 赤面

 テスト不安

 不眠症

感情問題

 怒りっぽい

 抑うつ

あなたは守られているので、誰もあなたを悩ますことはできません。どのような否定的な考えも、跳ね返されてあなたから離れていきます。今のあなたは、愛に包まれて、平穏と静けさに満たされていることに気が付いています。あなたはそうした愛を認め、平穏と静けさを受け入れます。今のあなたは自分の価値を認め、自分の存在を完全に肯定しています。

否定的なものがあなたから離れていく、あなたを守るものに跳ね返されていくのと同じくらいかんたんに、肯定的な考えや感情を、あなたはスポンジのように吸収していきます。あなたは自分の思考や感情を、完全なコントロールできます。肯定的な考えを維持すること、ポジティブな気持ちを続けていくのは、今のあなたには簡単なことです。

何か否定的なものに気が付くたびに、あなたは3回深く息を吸って吐き、あなたをガードしてくれている盾を新しくすることができます。それは肯定の盾です。確かに誰でも後ろ向きな考えをすることがあります。しかし、これからは、否定的な考えはあなたから外に流れ出して、空気の中にかき消えていくでしょう。

何か神経をピリピリさせることがあるたびに、あなたは3回深く息を吸って吐き、神経をいらだたせるものを吐き出して、あなたを前向きにするエネルギーを代わりに体の中に取り入れるでしょう。あなたはもう、周りの人があなたをどう思おうが、あまり気になりません。なぜなら、それはあなたがどうこうするものでなく、周りの人たちが勝手に決めることだからです。彼らの責任であって、あなたの責任ではないからです。今のあなたは自分の価値を認め、自分の存在を完全に肯定しています。

あなたは守られているので、誰もあなたを悩ますことはできません。今のあなたは、愛に包まれて、平穏と静けさに満たされていることに気づいています。あなたはそうした愛を認め、同じだけの愛と、周りの反応に左右されないすばらしい笑顔で、みんなに接しています。

 嫉妬

 喪失感

習慣の改善

 寝小便

 歯ぎしり

 爪かみ

 ぐずぐず主義

 いま、最優先でやらなければならないことに取り組んでいる自分を想像してください。
 今までのあなたは、できるだけ物事に取り組むのを後回しにしてきました。それで時間がなくなって、余計にやりたくなくなっていたのです。雑用にとりかこまれて、それでうんざりしていたのです。
 何かにまっすぐに取りかかり、それをやり終えて、たっぷりの時間が残ったところを想像してください。
 もうやりはじめるのに時間をかけて、最後に時間がなくなることはありません。やりはじめるまでの罪悪感も、もう感じることはありません。
 あなたは、仕事をやり終えたことをイメージできるし、イメージを実現するために、めんどくさいことも軽々と取り組むことができるからです。
 いま、最優先でやらなければならないことに取り組んでいる自分を想像してください。
 それをやり終えて、たっぷりの時間が残ったところを想像し、満足を五感で感じてみてください。

 勉強の習慣

 あなたが勉強する習慣を身に付けたのは子どもの頃でしょうか? それ以来、あなたは勉強の仕方について、これといって何もしてこなかったのではありませんか? 今、あなたは自分の勉強の仕方を変えたいと、そう願っています。新しい方法を身に付けるのです。それはとても簡単です。あなたはもう、新しい勉強の仕方を学びはじめています。
 勉強に夢中になること、勉強に集中することは、今のあなたにはとても簡単に思えます。勉強するのが楽しいと、あなたはもう気付いているのではありませんか。そう、勉強は退屈なことじゃありませんね。どんな理由からにしろ、勉強が退屈に思えたとしても、大丈夫、もう一度集中力を高めることも、学んだことを忘れないでいることも、あなたには簡単にできるからです。
 もう本を読んでいて、眠ってしまうことはありません。学んでいるすべてを読み、記憶し、思い出すことができます。課題の一部を飛ばしたりすることもありません。勉強用にたっぷりと時間を取ることができます。とても簡単に、あなたは勉強の計画を立てられるでしょう。その計画はとても効率的なはずです。
 とても良い気分です。勉強を先延ばししないおかげです。おかげで自由な時間を、勉強時間よりもたっぷりと取ることができるからです。勉強は以前よりずっと早く終えることができるからです。



体型

 ダイエット

 腹をひっこめる

あなたの内臓は、これまでとてもよく働いてきたので、少しばかり弱っているようです。弱った内臓をまもるために、そのまわりが、ふつうより分厚い脂肪で守られているのです。けれども、おかげで十分に休むことができ、十分に栄養を取ることができたので、そろそろ、あなたの内臓は調子を取り戻そうとしています。胃には胃の、腸には腸の、腹筋には腹筋の、仕事をさせてやりましょう。いまや不必要になったエネルギーは、本来の仕事にまわります。脂肪は肝臓を通じてエネルギーにかわり、体を温め、筋肉を引き締め、内臓を働かせます。胃には胃の、腸には腸の、腹筋には腹筋の、仕事をさせてやりましょう。脂肪は燃えてカロリーに変わり、体を温め、筋肉を引き締め、内臓を働かせます。

 バストアップ

……まだあなたの胸が膨らみはじめる前の、そう、子供の頃に戻ってみましょう。……ここから時間を進めていきます。……思春期に入って、あなたの胸は成長を始めました。そして……あなたが望む大きさになる前に、あなたの胸は成長するのをやめてしまいました。……いま、あなたは、ちょうどその時の状況を思い出していきます。あなたの考えていたこと、あなたの周囲の反応、そして……その時のあなたの体の感じを……あなたは思い出していきます。……もっと、詳しく思い出すことができますよ……その時の、あなたの体温……あなたの体を血液が巡っていく感じ……あなたの体を、ホルモンがひろがり、あなたの体に女性らしい丸みをつくりだしていく時の……。さあ、ゆっくりと、体の感じを感じたまま、もう一度、想像の中の時間を進めてみてください。……あなたは子供の体から、大人の体へと、どんどんと成長していきます。……あなたの上着の下に、理想の胸の大きさを思い浮かべて下さい。そして、そのときのあなたがどんな風に見えるかを想像してみて下さい。……イメージの力は、あなたの血液やホルモンの働きをコントロールすることを、あなたはもう知っています[イメージで手が暖かくなるなどの、予備訓練をしておくとよい]。……あなたが、はっきりイメージできればできるほど、あなたの血流は、あなたの胸により多く流れ込むのが、温かさからわかります。あなたのホルモン分泌も、かつての胸の成長を思い出しています。……さて、あなたの胸がゆるんでしまうことを防ぐために、あなたの胸の筋肉、それにつながる首の筋肉、それから腕の筋肉は、十分な運動を必要としているようです。これらの筋肉をイメージしてください。血行がよくなって、筋肉の疲れを押し流していきます。……凝りがほぐれ、関節もよりスムーズに動くようになります。筋肉たちが必要としているだけの運動を、あなたは楽にすることができるでしょう。想像の中で、腕を、首を軽く動かしてみて下さい。そうです。……今の暗示を、あなたは毎晩、眠る前に思い出します。あなたの無意識は眠っている間、この暗示を覚えています。……なぜなら、眠っている間に、あなたの体は新しくつくられるからです……。


過食・拒食

能力向上

 集中力アップ

 あなたはとてもはっきりと、自分の中に、大きなものを感じてはじめています。あなたの意見は,他の誰にもひけをとりません。愛されるのは、あなたがやった仕事でも、あなたが持っている才能でもなく、あなた自身だということが分かりはじめています。あなたは自分の中に、大きな自信を持っている、そのことをわかり始めています。
 あなたが持っているものは、みんなに分けてあげます、それだけの価値があるからです。あなたは大きなプラスを自分の中に感じています。マイナスなものは、あなたの、過去の一部にすぎません。とても簡単にあなたは、プラスの考え方を続けていくことができます。プラスの感情を持ち続けます。あなたが眠るとき、あなたはたくさんの夢を見るでしょう。毎朝あなたは目覚めます、自分の中に、とても大きな何かを意識しながら。
 あなたの人生です。誰も,あなたでさえ、行き先を押し付けることはありません。あなたは、流れのままにまかせます。
 集中するのは、とても簡単なことだと気が付くでしょう。思い出したいときには、すっかりすべて思い出せるでしょう。集中するのが難しいと思えばいつでも、あなたは深く息を吸ってリラックスできるのです。もう周りのことに飽き飽きすることもありません。以前よりずっと、集中するのは簡単なことだと、気が付くでしょう。
 エネルギーが散ってしまわないように、あなたは予定を立てることもできます。優先順位をつけることも、難しいことではありません。覚えておくことも、厄介事ではなくなっています。どれも簡単で自然な流れに沿ったことだからです。

 創造性アップ

 目標達成

 催眠療法家になる

 内なる助言者

 記憶力アップ

 想起                                 

 問題解決

 速読

あなたは、ちょうどいいくらいに、リラックスしているので、いつもより、イメージの力を自由につかうことができます。イメージのなかで、椅子に座って、今まで読んだどの本よりもおもしろい、そんな本のページを開いたところを、イメージしてみてください。本はかなり分厚く、手にずっしりと感じますが、活字は大きく印刷されていて、1ページにはたいした文字数がありません。読み始めると、あなたはどんどんページをめくっていくことになります。あなたの手がページをめくるリズムが、本読みのリズムを決めます。たん、たん、たんというリズムでページをめくっています。すごくおもしろい内容なので、あなたは本の世界にのめりこみます。とてもよく集中しているので、文章の内容もとてもよく理解できます。とてもよくアタマに残ります。たん、たん、たん、とリズムよくページをめくっていきましょう。次第に文字が小さく感じられて、一度に見える文字の数、単語の数が増えていきます。視界が広がったように感じられて、一行の端から端まで、一度に目に入ります。見えていたけれど、意識に入ってこなかったものまでも、一度に理解できるようになっています。たん、たん、たん、とリズムよくページをめくっていきましょう。とてもよく集中しているので、文章の内容もとてもよく理解できます。とてもよくアタマに残ります。あなたの読む速さは、読む度に、速くなっていきます。そして理解が進めば進むほど、ますます視界が広がったように感じられて、一行の端から端まで、一つの段落までが、一度にアタマに入り、理解できることがわかります。



 

働きがけできるモジュール

  1. 随意筋モジュール群
  2. 不随意筋モジュール群
  3. 知覚モジュール群
  4. 習慣モジュール群
  5. 情緒/感情モジュール群
  6. 人間関係モジュール群
  7. 免疫系モジュール群
  8. 心理モジュール群





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