催眠療法家の宣伝文句のどこがおかしいか、から悪徳業者の見分け方まで その他いろんな読み物や注意事項をここで君は読むだろう 実は、このサイトの中核部分である(催眠世界の裏話)。 |
催眠療法家の宣伝文句と、その批判 今日からできる/あなたもできる催眠療法 催眠療法のマーケティング:ライバルの新々宗教に学ぶ 悪徳(っぽいのも含めて)催眠療法家の見分け方 それでも「催眠療法」にかかりたいあなたのために |
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催眠療法の宣伝文句と、その批判 |
催眠療法家が宣伝につかう常套句(カギカッコ内)と、それぞれどこがおかしいか(→以下)を並べてみました。 「催眠療法は1955年英国医師会によって、1958年に米国医師会によって、1960年米国心理学会によって、1962年米国精神医学会によって、承認された心理療法です」 →しかしこれら学会は、同時に医師等の専門家でない(こうした宣伝文句を出しているような)催眠術師が、催眠療法をやることを禁じている。催眠の医療利用と医療専門家以外の催眠療法の禁止は、表裏一体のものである。そのことを言わないのはフェアではない。「催眠は適応範囲がとても広い。ダイエット・過食嘔吐・拒食や禁煙から緊張や不安・恐怖、心の状態の健全化、物事の上達に至るまで効く」 →催眠自体の適応範囲は確かに広いが、催眠学会や欧米の職業催眠家団体は、医師には医療分野でのみ、歯科医師には歯科分野でのみ、つまり専門家が自分の専門分野でのみ、催眠を用いることを許すという倫理規定を設けている。「催眠は(薬とちがって)副作用もなく、安全性が高い」 →催眠は、他の心理療法と同様の副作用がある。とりわけ危険な訳ではないが、催眠だけが安全というのはフェアではない。 |
悪徳(っぽいのも含めて)催眠療法の見分け方 |
・Erizabeth Loftus (1997),"Creating False Memories",Scientific American ,vol 277 (3) ,pp.70-75. ・E.F.ロフタス, K.ケッチャム『抑圧された記憶の神話—偽りの性的虐待の記憶をめぐって』(誠信書房,2000) ・日経サイエンス1997年12月号 「偽りの記憶をつくる」 ・WIRED NEWS 2000年10.31 「簡単に植え付けられる記憶」 ・矢幡 洋 『危ない精神分析—マインドハッカーたちの詐術』(亜紀書房,2003)書評 |
このサイトをつくるに至った理由 |
web検索してみると、催眠についての日本語サイトはやたらとあるのですが、そこで得られる情報量がとても少ないことに気づきました(特に「催眠療法」業者のHPに顕著)。なぜ人は催眠に入るのかについてまともに説明しているところもなく(右脳やら潜在意識という言葉を使って意味不明なことを述べたてるだけ)、暗示スクリプトについてすら公開しているところがほとんどありません。暗示の作り方に至っては皆無です。 理由はいくつか考えられます。 ひとつめは、(まともな)催眠関係の学会が、学会員以外への教授・情報提供を倫理規定で禁じていること。 ふたつめは、職業催眠家にとっては、webは宣伝・PRあるいは「布教」の場であって、ただ「催眠はすごい」と法華経の如く繰り返しておけばよいらしいこと。 (うえの2つは、数少ない有益な情報発信をしているサイトの運営者が、学会に属する人でも、催眠業を商っているわけでもないことが傍証しています)。 みっつめは、実は公開するほどの情報を持っている人が、実に少ないこと。 最後の理由は、日本語の催眠本の内容が(体裁は工夫されていても)ほとんどこの何十年間変わっていないことからも伺われます(そこに掲載されている情報が使い物にならない、という意味では必ずしもありません)。欧米の、めちゃくちゃ有名な催眠本の多くがいまだ翻訳される兆しさえない。ここ十年のエリクソン関係書籍の翻訳や、近年漸く翻訳されたウォルバーグ『催眠分析』(なにしろ原著は1940年代のものです)が、数少ない例外です。ハルもバーバーもヒルガードもギリガンもデイブ・エルマンもウァイゼンホッファーも読まずに、それどころかミルトン・H・エリクソンや日本語で書いてる成瀬悟策すらろくに読まずに(あるいは『催眠誘導—エリクソン・メソード決定版』程度を読んで分かった気になって)、「催眠の世界は深い、ただの医者や臨床心理士には理解できません」といった専門家風を装ったり、「催眠は科学だ」とほざいたりしているという訳です。 インターネットにふさわしいのは(もったいぶったご高説ではなく)オープン・リソースなスタンスだと思っているので、手持ちのつたない情報を公開して、少しでも日本語での催眠に関する情報が増えるように、こんなサイトをつくってみました(ほんとはもっとしかるべき人たちがやってくれればいいのにな、と思っていますが)。 |
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