催眠療法の「真実」という程のことでもありませんが 「催眠暗示」と「退行催眠でトラウマに直面」 という以外にも、いろいろあるみたいです。 |
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@強化のパターン「先行条件→問題事象→事後結果」で、事後結果が「よいこと」ばかりであれば、「問題事象」は別に問題ではない。また事後結果が「わるいこと・いやなこ と」ばかりであれば、この事象生起のパターンは早晩なくなってしまうだろう。大抵の場合、事後結果には「よいこと」と「わるいこと」が混合している。しか も、「よいこと」は短期的に生じ、「わるいこと」は長期的に生じるケースがある。多くのアディクト、喫煙や太りすぎにつながる食事なんかがそうだ。短期的 な「よいこと・楽しいこと」「わるいこと・いやなこと」は強力で、(問題)事象の生起を強化する/持続させる。長期的な「よいこと・楽しいこと」「わるい こと・いやなこと」は、ほとんど事象の生起や持続には効果がない。大抵の「問題」とされるものは、手近の快楽・得と長期的な苦痛・損を併せ持っている。逆 にいわゆる「努力」が難しいのは、手近の苦痛・損と長期的な快楽・得を併せ持っているからである。したがって「悪い習慣」を変えたり、「よい努力」を続けるには、このパターンに働きかけをしなくてはならない。 一般に行われる事後結果への介入(働きかけ)・・・・良いことをしたらごほうび、悪いことをしたら罰、というのは、思ったほど効果があがらない。ひとつ には十分に短い時間に(行動心理学は1秒以内といっている)ごほうびや罰を与えるのが難しいからというのがひとつある。「悪いこと」は楽しい。それを罰し ても、それより手前で快楽が味わえる。さっきも言ったとおり、手近のごほうび・罰は強力であり、間があいたごほうび・罰はあまり効果がない。 逆に先行条件となる状況や環境は持続するものが多いので、実践的には、先行条件を変える方がやりやすいケースが多い。問題行動が起こってから慌てて対処 しなくても、あらかじめ準備しておけるからだ。 @ループのパターン「先行条件→問題事象→事後結果」の、アタマとシッポ、つまり 「先行条件」と「事後結果」が重なっている場合がある。へびのシッポをアタマが飲み込む がごとく、当然のごとくループができる。ループにはいくつかやっかいな特徴がある。(1)ぐるぐるとまわり事象はより強化され、持続すること、容易にループから抜け出せないこと。(2)「問題 解決の努力」がループの一部を構成することがあること、つまり解決しようと頑張ることで、ぐるぐるループに閉じ込められ、ますます脱出が困難になること。 (3)あちこちで、めたらやったら見られること(ほとんどの長引く問題は、ループを構成していることが多い)。 子供が泣く→親が怒る→子供が泣く→親が怒る→ (以下くりかえし)。・・・・エスカレーションするループ 外出恐怖→外出しない→外出恐怖→外出しない→ (以下くりかえし)。・・・・エスカレーションするループ ループとなれば、どれが原因でどれが結果かを区別するのは無意味である。ループのどこでもいい、どこかで切れば(前後のつながりを変えられれば)、ループ は終わる。少なくとも変化する。エスカレーションするループであれば、変化もまた、最初は小さくとも次第に拡大していくだろう。 たとえば(もっと一般的な)社会恐怖(悪循環もの) (でていかない)→恐怖→出て行かない→ますます恐怖→(ループ) 長期化している問題は、何らかのループに入っている。 行動療法はしばしば「症状を取り除くだけで、根本的な問題は治さない」と言われてきたが、たとえば「恐怖」や「外出しない」といった問題に介入すること で、こうしたループを一端を切り、ループという「根本的な問題」を解決しようとしているのである。 |
行動を増やすこれまでは、主として「すでにある(問題)行動」をなくす処方について述べてきたが、いままでにない(あるいは少ない)行動を増やす必要のある場合があ る。というよりむしろ「問題行動の減らすこと」と「望ましい行動を増やすこと」は、多くの場合、互いに結びついており両方が必要なことが多い。臨床的に は、(いわゆる《問題解決》に近く見える「問題行動の減らすこと」よりも)「望ましい行動を増やすこと」に先に手をつけた方がよい場合が多い。「望ましい 行動を増やすこと」に取り組むことで、連鎖的に「問題行動の減らすこと」も少なくない。 行動がない(少ない)のは、(1)わからない(2)できない(3)やる気がない(4)障害がある、からである。この順にチェックするとよい。 (1)わからない→情報を提供する 目標を達成するのに、何をすればいいか、なぜそれをしなければならないか、どんな場合にやればいいか、どうすれば それができるか等についての情報が欠けているならば、望ましい行動は増えにくい。以上の論点について話し合いを行い、情報提供や説得を行う。(2)できない→行動を教える どんな行動をすればいいかわかっているが、その行動をすることができない(行動レパートリーがない)ならば、当 然、望ましい行動は増えにくい。当該の行動について、見本を示したり、トレーニングする必要がある。(3)やる気がない→動機付けする どんな行動をすればいいかわかっていて、その行動をすることができるのに、行動が増えないなら、動機付けが欠けて いるのかもしれない。行動を行っても、当人にとって「よいこと」(好子)がすぐに起こらないと動機付けとなりにくい。たとえばダイエットの場合、長期には 目標達成(体重減少)ができて「よいこ と」が生じるが、短期には食事を制限することが苦痛をもたらすため、動機付けの点で困難を来しやすい。こうした場合は、短期にも「よいこと」(好子)を追 加してやれば(たとえば、1回の食事制限につき、なんらかの「ごほうび」。目標達成という内的な「ごほうび」も可)、動機付けを補強することができるかも しれない。(4)障害がある→障害を取り除く どんな行動をすればいいかわかっていて、その行動をすることもできるし、動機付けも十分、なのに行動が増えないな ら、外的または内的に障害があるのかもしれない。外的な障害を取り除くためには何らかの作戦/方略を考える必要があるかもしれない。内的な障害(たとえば 恐怖や不安)があるなら、心理療法は力 になれるかもしれない。これには、これまで触れてきた「すでにある(問題)行動」をなくす処方を用いることもできる。 |
認知行動療法1970年前後から行動療法の中にも認知革命と呼ばれる動きが出てきた。目に見えない認知(的行動)をその他の見える行動と同じように考え、行動理論と して統合していこうとする動きである。バンデューラの社会的学習理論に代表されるように、個人が刺激を「どう解釈しているか」の重要性が論じられた。同時に行動療法の理論とは別のところでも認知革命の胎動が始まっていた。いずれも精神分析を学び、それに飽き足らなかったベックの「認知療法」やエリス の「論理療法」が、臨床現場から登場した。主として行動療法を行っていたマイケンバウムもストレス免疫訓練という認知的要素を取り入れた治療モジュールを 発展させていた。かれら3人は、三大認知療法家とも呼ばれる。 そういう動きの中で1970年代後半には古典的な行動療法と認知という発想を取り上げた各種療法が認知行動療法として結びついて来た。もともとベックの 「認知療法」やエリスの「論理療法」は、行動療法の主たる技法を積極的に取り上げていた。セリグマンやラザルスといった行動療法家も積極的に認知的手法を 取り入れていった。「認知行動療法」という表現は、マイケンバウムがその著作のタイトルに用いたのが最初であるが、その頃には、こうした統合についての認 識は心理療法家のなかに広がりつつあった。積極的に治療効果についての実証を積み重ねてきたこともあり、現在では(少なくとも欧米では)最もスタンダード な心理療法となっている。 認知行動療法とは、出来事に対するクライエントの否定的な考え方(認知)に焦点を当て、そう言った認知(ものの見方、考え方)を再検討し、変えていくこ とを主眼とする。 否定的な考え方(認知)の内容としては、(1)過度の自責感や罪悪感といった自己に対する否定的な見方、(2)ペシミズムを代表とする自己を取り巻く世 界に対する否定的な見方、(3)絶望感を中心とした将来に対する否定的な見方等がある。 否定的な考え方(認知)のレベルとしては、たとえばベックは、「自動思考」と「背景の仮定」「スキーマ」という風に分けている。後ろにいくほど、より深い レベルにあり、変えることがより難しい。臨床では、より浅いレベルの「自動思考」から変更に取り組んでいく。
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