きれい好きのためのエクスポージャー

別名洗浄強迫の暴露−反応妨害法
用途洗浄強迫をなおす

用例
使用法(1) まず治療者が患者の目の前で洗浄強迫惹起刺激(不潔恐怖であれば洋式トイレの蓋や便座など)を両手でさわり、その手で自分の髪、顔、腕、服にさわり、ニッコリ笑う。(モデリング)

(2) 次いで同様の事を患者に行うよう指示する。患者がこわごわ、へっぴり腰でやる場合は、しっかりさわるよう指示し、場合によっては患者の手をつかんで強くさわらせる。

(3) 両手で全身をさわらせた後、“もう、しっかり汚れたからね”と確認する。

(4) 今やっている事は汚さになれる訓練であることを再度強調し、やっていることの意味を再確認させる。

(5) 恐怖刺激が小さな物体である場合は、それをずっと手に持たせても良い。

(6) 暴露後は、手を洗いたくなっても我慢するように指示する。(言語による反応妨害)

解説暴露−反応妨害法(exposure and response prevention)とは、患者を強迫症状惹起状況に直面させ、そこで強迫行為をさせないという操作よりなる治療法である。

最近では強迫性障害の生物学的モデルの成功をきっかけに強迫性障害の概念を広げる動きが活発であり暴露−反応妨害法は依存症や人格障害の「見捨てられ不安」にも有効かもしれないと期待されている。

参考文献

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