間をおく(初級編)

別名クリアリング・ア・スペース
用途頭で理解しているが、どこかが(感情が)抵抗しているとき

もやもやとしたものが自分の中にあって、はっきりしないとき

用例

使用法1.楽な姿勢で座り、目を閉じて、音に耳をすませる

2.次の順番で、だんだんと自分の内側に意識を移していく

(1)右足(右足の先)を感じる

(2)左足(左足の先)を感じる

(3)右手(右手の先)を感じる

(4)左手(左手の先)を感じる

(5)頭を感じる

(6)両肩を感じる

(7)おなか辺りに意識を集中する

3.気になっていることを、5つほど机の上に出す

(1)おなか辺りに意識を集中しながら、自分の中で気になっていることや、悩んでいることを、「かたまり」として自分の中から取り出すようにイメージする

(2)一番気になっていることを最初に、その次に気になっていることを二番目に、と順番に取り出して、机の上に置いていく(ようにイメージする)。気になっていることが見つかり、取りだせるまで、あせらずゆっくりと行っていく。

(3)数は4つでも6つでもいい。

4.机に出した5つの「かたまり」から一つを選ぶ

(1)5つの気になっていることや悩みごとから、今の気持ちでひとつを選ぶ。

(2)重要なものを選ぶ必要はない。あまり考えずに選べばよい。

5.ふたたびお腹のあたりに意識を集中して、イメージを思い浮かべる。

(1)選んだ「かたまり」を自分のお腹のあたりにもっていく。

(2)目をつむったまま、お腹のあたりを「見る」。何かイメージが浮かんでくるのを待つ

6.浮かんできたイメージに焦点(ピント)を合わせてみる。するとイメージが少しづつ変化しはじめる

7.イメージの変化に最後までつきあう。

(1)イメージが動画となって動き出す場合がある

(2)イメージが次のイメージにかわる場合もある

(3)絵は動かないが、明るさや色が変化する場合もある。

(4)いずれにしても、イメージがこれ以上変化しなくなるまで、ゆっくり待つ。

8.カウンセリングなどでは、このあとイメージを見た「感想」を述べてもらう(イメージについては説明を求めない)。イメージを体験することで、もやもやしたものがはっきりしたり、はっきりしなくても感情的にすっきりしたりする。

解説間をおく(中級編)も参照。

1対1で行われるのは、この中級編が多い。

グループでは、初級編の方法が多く使われるが、こちらは個人向けにも使える。

イメージが出やすいのは初級編の方である。

参考文献山本次郎『カウンセリングの実技がわかる本(下巻)』(コスモス・ライブラリ)


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