別名 | |
用途 | |
用例 | 子どもが今していることに夢中になっているとき それを中断させて他のことをさせたいとき
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使用法 | 子どもに今やっている行動(たとえばすべり台遊び)を中止させて、他のこと(たとえば家につれて帰る)をさせたい時、 やめさせる必要のある5分前、10分前、15分前に予告する(具体的な時間で予告するのが、普通に使われる予告との、第一の違いである)。 「あと、10分たったら、おうちに帰らなくっちゃならないよ」 時間がきたら、そのやるべきことをするように声をかける。 (10分後)「さあ、帰る時間だよ」 この指示に子どもが従ったら、もちろん褒めること。あたりまえだと、放っておかないこと(この点が、普通に使われる予告との、第二の違いである)。 褒めることで、予告という手段を使うことが強化される。親子ともに慣れ親しんでいくことにつながる。
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解説 | 誰しも、今夢中になっていることを中断させられて、楽しい気分になる人はいない。 「今していることをやめて、別のことをしなければならない」のなら、そのことを子どもに予告するとよい。 予告することで、子どもは行動を切り替える準備をすることができる。また、まだ少し遊ぶ時間が残っていることを知って子どもはほっとする。数分後、同じような指示がまた出されるときには、ずっとそれを受け入れやすくなっている。
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参考文献 | 「読んで学べるADHDのペアレントトレーニング」(シンシア・ウィッタム、明石書店、¥1800;ISBN: 4750315524) 邦訳名に偽りあり。ADHDの本ではない。むしろADHDをも含めたすべての子どもと親に役立つ、ペアレント・トレーニングの名著。記述がシンプルで、1章づつ試しながら、読み進めるのがよい。
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