無視のアクションプラン

別名
用途望ましくない行動を減らす「無視」を計画する

用例望ましくない行動を減らしたいとき

望ましくない行動が無視しがたいとき

とくにいらだたしい行動を減らしたいとき

使用法無視は望ましくない行動を減らす強力な武器だが、(我々は叱る親たちに代々育てられてきた文化の中にいるので)、子どもの望ましくない行動を無視することは難しい。

一つの工夫は、子どもの「とくにいらだたしい行動」に対して準備し、無視する(注目をはずす)計画を立てることである。次の質問に答えることで、無視のアクションプランができあがる。

1.減らしたい行動はどれか?

2.代わりにしてほしい行動は何か?

3.どこでしてほしくない行動は生じるのか?

4.いつ、その行動は生じるのか?

5.同時にどんなことが起きるのか?

6.その行動が起きたとき、自分はどういう対応をすればいいのか(視線、身体、感情を含む)。

7.その行動に注目する代わりに、何に集中すればいいか?

8.(いらいらしてしまう)自分を励ます言葉はどれか?

9.してほしくない行動がやみ、してほしい行動がはじまったとき、(その行動を増やすために)どう褒めるのか?

10.子どもが、してほしくない行動をやめようとしないとき、どうするか?

解説望ましくない行動を減らすための「無視」とは、してほしい行動をほめるために「待つ」ことである。

目的は、最後には「ほめること」に、そしてほめることで「望ましい行動」を増やすことにある。

参考文献「読んで学べるADHDのペアレントトレーニング」(シンシア・ウィッタム、明石書店、¥1800;ISBN: 4750315524)

邦訳名に偽りあり。ADHDの本ではない。むしろADHDをも含めたすべての子どもと親に役立つ、ペアレント・トレーニングの名著。記述がシンプルで、1章づつ試しながら、読み進めるのがよい。


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