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認知行動療法をさらに学ぶための洋書リスト


認知療法/認知行動療法の洋書のなかで、とくに治療ガイドやマニュアル等を集めてみました。

Cognitive Behavior Therapy : Applying Empirically Supported Techniques in Your Practice
by William O'Donohue (Editor), et al (Hardcover)
認知的アプローチよりむしろ進化した行動理論に基づいた新しい行動的アプローチに足場を置く彼らによって編まれた、 経験的に支持されたテクニックを臨床の場で用いるための認知行動療法書の第2版。
著者は、アメリカ行動療法学会の理事長もつとめ、第3世代行動療法のなかでも最も先鋭的なア クセプタンス・コミットメント・セラピーラ ショナル・フレーム・セラピーを提唱し効果をあげ、第三世 代認知行動療法の旗手のひとりとして著名なS. C.ヘイズ。(Visual Basic for Behavioral Psychologistsなんて本も出してます)。マネジド・ケアが吹き荒れるアメリカで、心理療 法家は時間も金もかかるだけ、という通説に挑戦 し、医師と行動療法士が「分業」ではなく、プ ライマリケアの段階からチームをつくって治療を行なうことで、医療費の削減、治療効果の改善,患者満足度の向 上,さらに医師の診療効率の向上をはかることができることを示したばかりか、この協働の方法を“統合的な行動医学”(Integrated Behavioral Healthcare)と定式化し、そのためのツール・キットまでつくっているW. オドノヒュー。そしてオドノヒューと共に名著 「Practitioner's Guide to Evidence-Based Psychotherapy 」を編集したジェー ン・フィッシャー


Clinical Handbook of Psychological Disorders, Third Edition: A Step-by-Step Treatment Manual
by David H. Barlow (Editor) (Hardcover)
 有名な心理療法マニュアルの最新第4版。
 治療者が出会う典型的な精神疾患について、現時点でそれぞれ最もエビデンスのある治療法を集めてある。
 うつ病に対するベックの認知療法から、境界性人格障害への弁証法的行動療法
Dialectical Behavior Therapyまで、ほとんどが認知行動療法で固められている。


Treating Trauma And Traumatic Grief in Children And Adolescents: A Clinician's Guide
by Esther Deblinger , Anthony P. Mannarino

PTSDに最も効果があると言われているtrauma- focused cognitive-behavioral therapy (トラウマ志向認知行動療法TF-CBT)を採用したもののうちで第一推薦の臨床ガイドブック。
トラウマに焦点をあわせたTF-CBTは、これまでのCBTとは分けられエビデンスが検討されている。 2007年のコクラン・ライブラリーにも有効であると記載されている。
さまざまな虐待が報じられ、虐待が長く引き起こす精神障害への対応が求められる中、手にしておきたい本である。


Cognitive Behavioural Therapy for Chronic Fatigue Syndrome: A Guide for Clinicians
by Philip Kinsella 
いまだ確立された治療法のない慢性疲労症候群。慢 性疼痛をはじめ、単に精神疾患を超えて効果を発揮してきている、認知行動療法が一定の効果をあげることがわかってきていま す。認知行動療法は、精神科や心療内科や心理療法家といった分野に限らないものになりつつあるようです。日本でも近年、診断基準が確立され、今後、増加が 予想される慢性疲労症候群についての、認知行動療法による治療ガイドです。

Cognitive-Behavioral Therapy for Adult Asperger Syndrome (Guides to Indivdualized Evidence-Based Treatmnt)
by Valerie L. Gaus Jacqueline B. Persons
大人のアスペルガー症候群に対して、認知行動療法は有効 な支援を行うことができます。多くのケースを紹介し、アスペルガー症候群のクライエントをどのように支援し、クライエント とその周囲の間の社会関係を、どのように結び豊かな者にして行くか。確かなエビデンスに支えられたGuides to Indivdualized Evidence-Based Treatmntシリーズの一冊です。

Therapist's Guide to Evidence-Based Relapse Prevention (Practical Resources for the Mental Health Professional)
edited by Katie A. Witkiewitz, G. Alan Marlatt
日本でも性犯罪の再発防止に導入されるなど、昨今こうし た方面での期待も大きい認知行動療法。この書は、精神疾患から物質依存まで,再発防止に焦点を合わせたガイドブック。当然,中心となるのは認知行動療法だ が、対象とするのは、摂食行動から喫煙、飲酒、精神病やPTSDの諸症状,不安・うつと幅広い。


Motivational Enhancement Therapy Manual: A Clinical Research Guide for Therapists Treating Individuals With Alcohol Abuse and Dependence
William R. Miller (著) 
動機付け面接(Motivational Interview)を治療パッケージとしたMotivational Enhancement Therapy(MET;動機付け強化療法) は、アルコールやドラッグなどの物質依存から性犯罪者の再犯防止まで、ハードな領域で最も期待される心理的介入の一つになった。これはMETの依存症に対 する代表的マニュアル。邦訳がでました。『動機づけ面接法 (基礎・実践編) 』。

Cognitive Therapy in Groups: Guidelines and Resources for Practice

by Michael L. Free
日本でも認 知療法の実施機関が随分増えて来た。マスコミで取り上げられる回数も増えて、認知療法へのニーズもうなぎ上りである。けれど治療者の方は、そんな に急には増員しない。一 人の治療者が一人のクライアントに対する個人療法のコストも(誰が負担するにせよ)高いものになる。この難問をいくらか改善するものに集団に対する認知療 法がある。集団での認知療法はうまく行えば、クライエントの関与(コミットメント)を高めることができる。集団認知療法は、単に複数のクライエントを一度 に対処できる点で効率的であるだけでなく、その特徴をうまく生かせば効果的でもある。
集団による認知療法は、こうした理由から各所ですでに取り組まれているが、日本語ではよいテキストがまだない。これは定評ある 集団認知療法のリソースブックの第2版。




Cognitive-Behavioral Treatment of Borderline Personality Disorder

by Marsha Linehan




Skills Training Manual for Treating Borderline Personality Disorder
by Marsha M. Linehan


境界性人格障害にたいしての著しい治療効果を上げ、第三世代の認知行動療法の登場を知らしめた弁証法的行動療法
Dialectical Behavior Therapyの基本書(上) とスキ ル・トレーニング書(下)。どちらも邦訳がでました。境界性パーソナリティ障害の弁証法的行動療法— DBTによるBPDの治療』 (誠信書房)、『弁証法的行動療法実践マニュアル—境界性パーソナリティ障害への新しいアプローチ』(金剛出版



Cognitive Behavioral Therapy With Schizophrenia: A Practice Manual (C & H S.) by Hazel Nelson

長く版を重ねる統合失調症(旧名:神経分裂症)の認知療 法のマニュアル。統合失調症への認知療法は、陰性反応のクライエン トのQOLを支えたり、再発のきっかけになるストレスへの耐性をつけたりするだけでなく、薬物療法にも反応しない重度の陽性反応に対しても武器となるほど にまで進んできている。




Cognitive Remediation Therapy For Schizophrenia: Theory and Practice
by Til Wykes & Clare Reeder

 上記のネルソンの本に対して、新しいワイクスたちの本 は、with Schizophreniaではなくfor Schizophreniaとなっている。心理学的な様々な 訓練方法を用いて、統合失調症の認知機能をトレーニングによって再建していく認知補償療法/認知リハビリテーション療法(Cognitive Remediation Therapy:CRT)は、fMRIによっても「効果」が確かめられつつある大注目のアプローチ。これはその創始者によるマニュアル。


 Bipolar Disorder: A Cognitive Therapy Approach
 by Robert L. Leahy

 双極性障害(躁うつ病)に対する認知療法は、 はっきり「効果がある」といえるだけのエビデンスがまだない。しかし認知療法は手をこまねいている訳ではない。多くのチャレンジと効果が積み上げられてき てい る。



Cognitive Therapy With Chronic Pain Patients


by Carrie, Ph.D. Winterowd
 はっきり効果があると知られながら、日本でほとんど行 わ れていない認知療法に、慢性疼痛への適用がある。たとえば慢性の腰痛に3週間ほど入院して認知療法のプログラムを受けることは日本円にして100万円以上 かかるというのに、それでも回復率は高く仕事に復帰できるのでコストパフォーマンスも悪くないらしい。
そんな訳で日本に類書がない慢性的な痛みへの認知療法のマニュアル。


Mindfulness-Based Cognitive Therapy for Depression: A New Approach to Preventing Relapse

by Zindel V. Segal, et al (Hardcover)
 第3世代行動療法の最先端のひとつMBCT。
 うつ病は1度なれば、20週間のうつエピソードを一生のうち平均して4回経験する再発リスクの高いもの。20年後には三大疾患(心臓疾患、脳血管疾患、 悪 性新生物(ガン))をやぶって、死亡原因第1位にうつが躍り出ると予測されるのは、うつのこの再発性にある。「高価」で治療者も未だ不足している認知療法 に対して、より平易で安価な介入で再発を防ぐこのアプローチは、人類とうつとの長きに渡る闘いの新しい段階なのかも知れない。



Dialectical Behavior Therapy for Private Practice: A Practical And Comprehensive Guide
by Thomas Marra 

第3世代行動療法の
弁 証法的行動療法の、治療ガイドです。もうこんな本が出るようになってるんですね。


Functional Analytic Psychotherapy
by R.J. Kohlenberg, M. Tsai

第3世代行動療法のひとつFAP(機能分析療法)に ついての代表的な本。


Acceptance and Commitment Therapy : An Experiential Approach to Behavior Change
by Steven C. Hayes, et al


第3世代行動療法のなかでも最もラディカルな問題提 起と実践をつづけるACTについての代表的な本。

Acceptance & Commitment Therapy for Anxiety Disorders: A Practitioner's Treatment Guide to Using Mindfulness, Acceptance, And Values-Based Behavior Change Strategies
Georg H., Ph.D. Eifert , John P., Ph.D. Forsyth 

第3世代行動療法のひとつACTによる不安障害への 治療治療ガイドです。
もうこんな本が出るようになってるんですね。


Making Cognitive-Behavioral Therapy Work : Clinical Process for New Practitioners

by Deborah Roth Ledley, et al

まったく認知行動療法を知らない人でも学べる新しい入門テキスト。初学者から学べるので、早いうちにこれか次のを読んでおくと、英語の認知行動療法のリ ソース(マニュアルや事例集やテクニック集)を使っていくに役立つ。


Learning Cognitive-Behavorial Therapy: An Illustrated Guide (Core Competencies in Spychotherapy)
Jesse H., M.D., Ph.D. Wright, (Paperback)

認知行動療法を読んで、見て、やる、イラスト満載、 DVDまで付いた新しいガイドブック(日本でも伊藤先生の本が出ましたね)。

Roadblocks in Cognitive-Behavioral Therapy : Transforming Challenges into Opportunities for Change
by Robert L. Leahy (Editor) (Hardcover)


これもLeahyさん編による、認知療法における合併症治療といった困難なケースや治療における様々な障 害(治療関係の破たん等)への対処法を集めた、トラブルシューティング集。



Schema Therapy: A Practitioner's Guide
by Jeffrey E. Young, et al (Hardcover)

リネハンの弁証法的行動療法とともに、パーソナリティ障害をはじめとする人格障害へのアプローチする最良の方法であるスキーマ療法の実践ガイド。幼少期に形成されたネガティブなスキーマに焦点を当て、境界性パーソナリティ障害や自己愛性パーソナリティ障害をはじめとするパーソナリティの問題をケアしていくもの。
ようやく邦訳がでました。『スキーマ療法—パーソナリティの問題に対する統合的認知行動療法アプローチ 』。

The New Handbook of Cognitive Therapy Techniques
by Rian E. McMullin (Hardcover)

認知療法のテクニック集として有名だった旧版Handbook of Cognitive Therapy Techniquesをバージョンアップ。



Contemporary Behavior Therapy

by Michael D. Spiegler, David C. Guevremont (Hardcover)
今時の行動療法はここまで来ている。認知行動療法家とし ての地金を磨くためにも。
Sourcebook of Psychological Treatment Manuals for Adult Disorders
by Vincent B. Van Hasselt, et al (Hardcover )

エ ビデンスベイスト心理治療マニュアル』の原書。『エ ビデンスベイスト心理治療マニュアル』はよい本だが、実は翻訳されたのはこれの約半分にすぎない。ぜひとも手 元におきたい

Comprehensive Casebook of Cognitive Therapy
by Arthur M. Freeman, Frank M. Dattilio, Arthur Freeman (Paperback)

すぐれた事例集。いろんな意味で厚みがちがう

Encyclopedia Of Cognitive Behavior Therapy: (Social Indicators Research S.)
by Arthur Freeman , Stephanie H. Felgoise , Arthur M. Nezu , Christine M. Nezu , Mark A. Reinecke(eds.)
2005年は認知行動療法の百科事典の当たり年のようで す。 こっちは過去25年の臨床上のノウハウを活かし、認知療法のあらゆる重要な側面を一冊に凝縮。認知療法の創始者、Aaron T. Beckによる序文のほか、Arthur Freeman、Windy Dryden、Marsha Linehan、Edna Foa、Thomas Ollendickをはじめとする著名な専門家による寄稿論文、最先端の療法・併用アプローチの実証データの論評などを一冊に凝縮。

Encyclopedia Of Behavior Modification And Cognitive Behavior Therapy
Michel Hersen , Johan Rosqvist (eds.)

2005年は認知行動療法の百科事典の当たり年のようです。 こっちはAdult Clinical ApplicationsとChild Clinical ApplicationsEducational Applicationsの3巻本。

Cognitive Therapy: Basic Principles and Applications
by Robert L. Leahy (Hardcover)


Clinical Advances in Cognitive Psychotherapy: Theory an Application
by Robert L. Leahy, E. Thomas Dowd (Hardcover)



Empirically Supported Cognitive Therapies: Current and Future Applications
by William J., Ph.D. Lyddon, John V., Ph.D. Jones (Hardcover)



Handbook of Cognitive-Behavioral Therapies, Second Edition
by Keith S. Dobson (Editor) (Paperback)



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