認知の歪みリスト

別名
用途ネガティブな考えをチェックしたいとき

ネガティブな考えに対抗するヒントを得たいとき

用例
使用法不安および抑うつにおける「歪んだ認知」(情報処理)のよく見られる例

1.感情的決めつけ:感情状態だけにもとづいて結論ないし推論してしまうこと。(例:「私はこう感じた、だから私はこうなのである」)

2.過剰な一般化:1回だけ、あるいはごくわずかな経験で得られた事実から、より広い意味をもつまちがった結論にいたってしまうこと。

3.破局的思考:「過剰な一般化」の極端なもので、明らかに否定的な出来事や経験の印象が極端に 増幅されてしまうこと。(例:「もしパニック発作がきたら私はすべてのコントロールを失って気が狂ってしまう[あるいは死んでしまう]」)

4.すべてか無か(白黒、絶対的)思考:複雑な、あるいは連続的な結果を、訳もなく両極端に分けてしまうこと。(例:「これは成功するか完全に失敗するかのどちらかだ」)

5.〜すべきだ、〜しなければならない思考:自分自身に対して、かたくなに基準を指示したり、外の出来事に対して実際には無理なくらいにコントロールできるはずだと思いこんで、命令的な言い方をすること。

6.否定的予測:早まった、あるいは誤った悲観的な考え方。あるいは昔失敗したのだから今度も失敗するはずだと予想してしまうこと。「(自己成就的)予言」ともいわれる。

7.心の先読み:他人の考え・意図・あるいは動機に対して、否定的に推論すること。

8.ラベリング:人あるいは物事の好ましくない特徴によって、その人や物事を決めつけてしまうこと。(例:「私はバレエにまちがって選ばれてしまった、だから私はまちがった人間だ」)

9.個人化:ある出来事・状況・行動などに際して、それが特別に、あるいは個人的に、自分の否定的な面を示していると考えてしまうこと。

10.選択的否定的焦点化(心のフィルター):ほかに中立的あるいは肯定的な情報があるのに、それを思い出したり見定めることをしないで、望ましくない、あるいは否定的な出来事・記憶・暗示などにばかりに焦点を あててしまうこと。

11.認知的逃避:快くない考え・感じ・出来事などを、途方もなく克服できないものだと誤認して、積極的に抑圧したり避けたりすること。

12.(誤った)身体焦点化:心拍、動悸、呼吸困難感、ふらつき、うずき、といった内的な刺激を、決定的に破局的な出来事、たとえば心臓発作、呼吸困難、循環虚脱などが襲ってきたと考えてしまう傾向のこと。

解説
参考文献Thase&Beck(1993)"An overview of cognitive therapy"


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