書け、読め、焼け

別名黒いノート
用途悪夢を終わらせる

強迫思考を終わらせる

抑うつ感を終わらせる

用例嫌な考えにとりつかれたとき

頭からいやな考えが拭えないとき

強迫的な思考、侵入してくる思考に苦しめられているとき

使用法(1)まず快適な場所をさがす。そこで毎日、同じ時刻、静かに1時間を過ごす。しかし1時間半以上にはならないように。その1時間で次の作業を行う。つまり、

(2)奇数日には、問題に関連するどんなことでもいいので、1時間中ずっと、ノートに書き続ける。同じ文章を何回書いてもかまわない。ただい1時間半以上にならないように。

(3)偶数日には、前日に書いたノートを読み、それからノートを焼く。

(4)もし、問題に関する好ましくない考えが、他の時間にわいてきたら、「いまはべつのことをしなくては。このことは正規の時間に考えよう」とひとりごとをいうか、とりあえずメモしておいて、正規の1時間に思い出して、それに集中する。

解説数日を待たずに悪夢を終わらせ、強迫思考を終わらせる効果がある。この方法が有効な理由は、実施したクライエントによれば、

(1)これによって問題が客観化された、あるいはより具体化された

(2)やっかいな思考を考えなくて済む。なぜなら、その種のことを考える時間が別に予定されているから。

(3)「わるい」考えが、もはや禁止されないから、ほかのことを考えるのが、かえって容易になる。(考えてはいけないとなると、むしろその考えに縛り付けられる。その反対)

(4)問題が文字どおり、煙のように消え失せた。

(5)(あまりに馬鹿馬鹿しい課題なので)なにかほかの「もっとましなこと」をすべきだと悟る。

参考文献スティーヴ・ド・シェイザー『短期療法解決の鍵』(誠信書房)


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