確認魔のためのエクスポージャー

別名確認強迫の場合の暴露−反応妨害法
用途確認強迫をなおす

用例
使用法(1) 確認強迫惹起状況でまず治療者が次のような事をやってみせる。(モデソング)例えば、電気製品のスイッチを入れた後それを切る。ガスに火をつけた後それを消す。ソファに座った後、確認せずにその場を立ち去る。

(2) ついで同様の事を患者に指示する。

(3) 行為の後疑惑が起こっても、振り返ったり、確認したりしないように指示する。

(4) 疑惑を放置する訓練であることを再度強調する。

(5) 確認強迫が起こる状況が多くあれば、複数の行為、状況に次々に暴露させる。例えば、火をつけて消した後電気をつけて消し窓を閉めさせるなど。

(6) 暴露後、患者が立ち止まったり確認行為をしたそうなそぶりを見せた後は、言語指示により、場合によっては患者の身体をひっぱってもその場を離れさせる。(身体的反応妨害)

(7) 万一、わずかでも確認行為が見られたならば再度、暴露操作をやり直す。

(8) 治療者が側にいると強迫症状が起こらないという場合は、患者一人でやらせる。その際、確認行為をせずにその場を立ち去ることを指示しておく。

(9) 症状が交差点や車の運転中、買物中にしか起こらないという場合は、病院外でE&RP操作を行うことも考える。

解説暴露−反応妨害法(exposure and response prevention)とは、患者を強迫症状惹起状況に直面させ、そこで強迫行為をさせないという操作よりなる治療法である。

最近では強迫性障害の生物学的モデルの成功をきっかけに強迫性障害の概念を広げる動きが活発であり暴露−反応妨害法は依存症や人格障害の「見捨てられ不安」にも有効かもしれないと期待されている。

参考文献

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