指示する

別名肯定文で指示する
用途望ましくない行動・(人や自分を傷つけるなど)許しがたい行動を減らす

用例
使用法一般には、「〜しないで!」と否定的にいうよりも、そのかわりになる行動について「〜してちょうだい」と指示する方がうまくいく。

(例)

 「テーブルを(はさみで)傷つけないで!」→「はさみをテーブルの上におきなさい」

 また疑問文のかたちで指示すべきでない。「〜してくれない?」と頼むことは、「いや」「やりたくない」という答えを許している。冷静に、怒ることなく、明確に指示は与えよう。

解説 やめさせたい行動を口にすることは、子どもたちに乱暴な行動を思い起こさせるかもしれない。子どもたちは乱暴な行動を繰り返し、親は叱らなくてはならず、子どもたちは叱られることで注目を手に入れる。したがって乱暴な行動は繰り返されるだろう。

 反対に、望ましい行動の方を口にすれば、子どもはとにかく何をすればいいのか、正しく知ることができる。このことは、子どもに言葉にしたがう機会を与え、親には子どもをほめる機会を与えるかもしれない。

参考文献「読んで学べるADHDのペアレントトレーニング」(シンシア・ウィッタム、明石書店、¥1800;ISBN: 4750315524)

邦訳名に偽りあり。ADHDの本ではない。むしろADHDをも含めたすべての子どもと親に役立つ、ペアレント・トレーニングの名著。記述がシンプルで、1章づつ試しながら、読み進めるのがよい。


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