行動を選ばせる

別名選択の幻想
用途
用例ある行動を促したいとき

望ましい行動が生じるまで待っていられないとき

使用法選択肢を与えることで,行動を方向づけることができる。

たとえば、もう寝る時間である,パジャマに着替えてほしい場合に

「はやくパジャマに着替えなさい」

というかわりに

「今日は緑のパジャマと青のパジャマ、どっちがいい?」

と尋ねることで着替えさせることができる。

解説ミルトン・エリクソン以来,有名となった「選択の幻想」という技法。

エリクソンはいろんな場面で、たとえば催眠誘導の際に「今すぐ催眠に入りますか、それともあとにしますか」と選択肢を提示し,人を催眠に導いた。どちらの選択肢を選んでも、こちらが望んでいる行動に行き着くような選択肢を提示しているところがポイント。

人は命じられると抵抗するが、自分で選択した結果ならば驚くほど素直に(そしてしばしば自分から努力さえして)その行動を取ろうとする。

参考文献「読んで学べるADHDのペアレントトレーニング」(シンシア・ウィッタム、明石書店、¥1800;ISBN: 4750315524)

邦訳名に偽りあり。ADHDの本ではない。むしろADHDをも含めたすべての子どもと親に役立つ、ペアレント・トレーニングの名著。記述がシンプルで、1章づつ試しながら、読み進めるのがよい。


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